Asbestos Basics

壊す前に知っておきたい、アスベストのこと。

Asbestos Basics

「アスベスト」を、
専門知識ゼロから理解できる。

「アスベスト」と聞くと、なんとなく怖いイメージがあっても、実際に何が問題で、何に気をつければいいのかは分かりにくいものです。ここでは、専門知識がなくても分かるように、7つの疑問にまとめてお答えします。気になる項目があれば、左の目次からジャンプしてご覧いただけます。

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アスベストって、そもそも何?

アスベストは、自然の中でとれる、とても細かい繊維状の鉱物です。「石綿(せきめん)」とも呼ばれます。糸のように細長い形をしていて、髪の毛よりもずっと細かく、目では見分けがつきません。

熱に強く、燃えにくく、丈夫で加工しやすいうえに、比較的安く手に入ることから、かつては「奇跡の鉱物」とまで呼ばれ、建材や工業製品など、さまざまなものに幅広く使われていました。日本でも高度経済成長期からバブル期にかけて、非常に多くの量が使われた時期があります。

アスベスト分析の様子

ただし、繊維がとても細かいため、壊したときなどに空気中に舞い上がると、知らないうちに吸い込んでしまうことがあります。吸い込んでからすぐに体調に変化が出るわけではなく、長い場合だと20年〜40年ほどの年月をかけて、肺の病気の原因になることが分かってきました。こうした健康への影響が明らかになったことで、日本では2006年に、原則としてすべての使用が禁止されています。

ポイント: そのままの状態(壁や屋根にくっついている状態)であれば、基本的に心配はいりません。問題になるのは、解体や改修で「壊すとき」です。逆に言えば、正しく調べて、正しく対策すれば、必要以上に怖がる必要はありません。
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どんな場所に使われているの?

屋根材や外壁材、天井や壁の中、配管まわりの断熱材など、建物のさまざまな場所に使われてきました。特に、1970年代〜1990年代頃に建てられた建物に多く使われている傾向があります。この時期は日本全体で建築が非常に多かった時代でもあり、「昔よく見た建物」の多くが、実は当てはまります。

屋根・外壁の建材
  • 屋根・外壁(スレートの波板や、外壁のサイディングなど)
  • 天井や壁の内側の建材(ボードや断熱材)
  • 鉄骨まわりの吹き付け材、配管の保温材
  • 床材の接着剤、駐車場や倉庫の屋根材
  • 建物の外壁などに吹き付けられた「仕上げ塗材」 など

目に見える場所だけでなく、天井裏や壁の中、床下など、ふだん人の目に触れない場所に使われていることも多いため、外から見ただけで「大丈夫」と判断するのは、実はとても難しいのが実情です。同じ築年数の建物でも、使われている場所や量は建物によって異なります。

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なぜ、壊す前に調べる必要があるの?

アスベストが使われているかどうかは、見た目だけでは判断できません。気づかないまま解体や改修を進めてしまうと、作業をする職人さんや近隣の方が、知らないうちに粉じんを吸い込んでしまうおそれがあります。

そのため、解体・改修工事の前には、法律で「事前調査」を行うことが義務付けられています。これは、工事を安全に進めるための、いわば最初の健康診断のようなものです。調査は主に2つのステップで進みます。

  • 書面での確認: 建物の設計図や、過去の修繕記録などから、いつ頃、どんな建材が使われたのかを確認します。
  • 現地での目視確認: 実際に建物を見て回り、書面だけでは分からない部分をチェックします。

この2つの調査でもはっきりしない場合は、実際に建材の一部を採って、詳しく分析することになります(この分析については、次の項目で詳しくご説明します)。

調査をしないとどうなる?: 法律違反になるだけでなく、工事の途中でアスベストが見つかり、作業が中断してしまうこともあります。急に工事が止まってしまうと、そこから調査・対策の手配をすることになり、結果的に費用も時間も余計にかかってしまうケースが少なくありません。
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「調べてもはっきりしない」ときは、どうするの?

調査をしても、図面が残っていなかったり、製品の型番だけでは分からなかったりして、使用の有無がはっきりしないことがあります。そのときの選択肢は、大きく分けて2つです。

  • 念のため「あるもの」とみなして扱う方法: 詳しく調べる時間を省ける代わりに、これから先の工事すべてを、常に慎重な対策をとりながら進めることになります。
  • 実際に検体を採って詳しく調査する方法: 建材の一部を採取し、専門の機械で分析します。結果が出るまで数日ほどかかりますが、「本当にあるかないか」がはっきりするので、無駄のない工事につながります。
検体の分析の様子

どちらが良いかは、工期やご予算、建物の状況によって変わります。たとえば「とにかく早く着工したい」という場合は、念のため対策する方法が向いていることもありますし、「余計な費用をかけたくない」という場合は、先に詳しく調べておいた方が結果的にお得になることが多いです。

私たちは、まず詳しく調べることをおすすめしていますが、状況に応じて、両方を組み合わせるご提案をすることもあります。迷った際は、遠慮なくご相談ください。

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法律のルールって、どうなっているの?

アスベストに関するルールは、大きく分けて「働く人を守るための法律」と「近隣の環境を守るための法律」の2つがあります。どちらも、工事の前の調査や、工事中の対策について細かく定めています。

  • ほぼすべての解体・改修工事で、事前調査が義務
  • 調査した記録は、一定期間きちんと保存しておく義務
  • 建物の規模が一定以上の工事は、調査結果を役所に報告する義務
  • 吹き付け材など、特に飛散しやすい建材がある場合は、工事の前に計画を届け出る義務
  • 調査は、専門の資格を持つ人が行うことが義務(2023年10月から)

特に近年は、法律の改正によって、事前調査の重要性がより一層高まっています。以前は「調べなくてもなんとかなった」ケースでも、今は正式な手続きが必要になっていることがあります。

難しく感じるかもしれませんが、これらの手続きはすべて私たちが対応しますので、お客様が何か特別な手続きをする必要はありません。役所への報告や届出も含めて、まとめてお任せいただけます。

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費用や工事のやり方は、どう変わるの?

調査の結果、アスベストが「見つからなかった場合」は、通常の解体・改修工事とほぼ変わらない進め方になります。特別な準備は必要なく、想定していた費用・工期で進められることがほとんどです。

一方、「見つかった場合」は、使われている場所や量、飛散のしやすさに応じて、安全に取り除くための作業が必要になります。飛散しやすい建材ほど、作業スペースを区切ったり、専用の機材を使ったりと、対策も厳重になるため、その分の費用や日数がかかります。

通常の解体作業 慎重な除去作業

費用の見積もりを受け取るときは、「調査費用」と「除去・解体費用」が分けて書かれているか、また「見つかった場合はどう変わるか」の説明があるかを確認すると、あとから戸惑うことが少なくなります。

大切なのは: 調査をきちんと行うことで、「本当に必要な対策」だけに絞り込めるという点です。念のため広い範囲を対策してしまうと、その分費用も膨らんでしまいます。逆に、正確に把握できれば、必要のない出費を抑えることができます。
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私たちが、調査を大切にしている理由

解体・改修の現場では、費用や工期を優先するあまり、調査が簡単に済まされてしまうことがあります。また、調べる会社と壊す会社が別々だと、調査の結果がうまく現場に伝わらず、後から「聞いていた話と違う」といったトラブルになることもあります。

私たちは、こうした課題を防ぐために、調査・分析から、除去、解体、そしてその先の整地・舗装まで、すべて自社で一貫して担当しています。調べた人と壊す人が同じ会社にいることで、伝達のずれがなく、調査結果がそのまま安全な工事につながります。

調査から解体まで一貫対応する現場

建物は、ただ壊せばいいわけではないと私たちは考えています。見えないリスクをきちんと調べ、その結果に基づいて判断し、安全に解体する。そして、次の建て替えや土地活用にきちんとつながる状態まで整える。それが、私たちの考える「正しく壊す」ということです。

「まだ何も決まっていない」「まずは話だけ聞いてみたい」という段階でも構いません。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

「うちの建物は大丈夫か」を確認したい方へ

解体・改修をお考えの建物のアスベスト調査・分析を承ります。まずはお気軽にご相談ください。

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